個人開発のマーケティングをゼロから学ぶ

エンジニアが個人開発のマーケティングをゼロから学んだ記録。予算ゼロでできる施策、Build in Publicの力、開発とマーケの時間配分を解説。

個人開発のマーケティングとは

個人開発のマーケティングとは、一人で作ったプロダクトを一人でユーザーに届けるための活動全般を指す。広告、SNS、SEO、コンテンツ発信。大企業がチームでやることを、個人が一人でやる。

私はエンジニアだ。コードを書くのは得意だが、マーケティングは完全にゼロからのスタートだった。その学びを共有したい。

なぜエンジニアはマーケティングが苦手なのか

エンジニアの仕事は、ロジックで正解を導くことだ。コードは書けば動くし、テストすれば正しさが証明できる。

マーケティングは違う。正解がない。数字を見て仮説を立て、試して、また数字を見る。フィードバックループが遅く、結果が読みにくい。エンジニアにとって、これは居心地が悪い。

さらに、「自分のプロダクトを売り込む」という行為自体に抵抗を感じるエンジニアは多い。良いものを作れば自然に広まると信じたい。でもそれは幻想だ。

「作れば来る」は幻想

“If you build it, they will come.” これは映画の台詞であって、ビジネスの法則ではない。

どれだけ優れたプロダクトでも、存在を知ってもらわなければ使ってもらえない。App Store に並んでいるだけで見つけてもらえる時代は、とうの昔に終わっている。

理想的な時間配分は、開発:マーケティング = 1:1 だと言われる。私の実感としても、開発に全振りしていた時期は全くユーザーが来なかった。マーケティングに時間を割き始めて、初めて反応が生まれた。

予算ゼロでできるオーガニック施策

R3O Works のインフラ費用はゼロを目指している。マーケティングも同様だ。予算がないなら、時間と工夫で勝負する。

実際にやっている施策

施策内容コスト
ブログ(SEO)技術記事・開発記録をHugoで発信無料(GitHub Pages)
SNS発信X(Twitter)で開発の過程を共有無料
Build in Public開発の裏側をリアルタイムで公開無料
コミュニティ参加個人開発者コミュニティでの情報交換無料

特に効果が大きいのは、ブログによるSEO流入と Build in Public だ。

SEOの基本

SEOは個人開発者にとって最もコスパの良いマーケティング手法だと感じている。記事を書けば、検索エンジンが24時間365日、ユーザーを連れてきてくれる。

意識しているポイントは三つ。

  1. 検索意図に合ったキーワードを記事のタイトルと冒頭に入れる
  2. 具体的な数字や比較表を入れて、AIによる引用(AIO)にも対応する
  3. 関連記事への内部リンクを張って、サイト内の回遊性を高める

Build in Public の力

Build in Public とは、プロダクトの開発過程をリアルタイムで公開する手法だ。

完成品を見せるのではなく、途中経過を見せる。失敗も、悩みも、小さな進捗も。この透明性が、フォロワーを「応援者」に変える。

R3O Works では、Shutter の開発過程をブログとSNSで発信している。「完成したら発表」ではなく、「作りながら語る」スタイルだ。

学んだ教訓

マーケティングをゼロから学んで、いくつかの教訓を得た。

  1. マーケティングは開発と同じくらい重要: コードを書く時間の半分は、届ける活動に使うべき
  2. 一貫性が最大の武器: 毎週ブログを書く、毎日SNSに投稿する。続けること自体が差別化になる
  3. 完璧を待たない: 80点の記事を今日出す方が、100点の記事を来月出すより価値がある
  4. 数字を見る習慣をつける: Google Search Console、アクセス解析。感覚ではなくデータで判断する

これから個人開発する人へ

もしあなたがエンジニアで、これから個人開発を始めようとしているなら、一つだけアドバイスがある。

開発を始める前に、誰に届けるかを考えろ。

ターゲットが決まれば、何を作るか、どう伝えるか、どこで発信するかが全て決まる。技術選定より先に、マーケティングを考える。これが、エンジニアが最も見落としがちなポイントだ。

R3O Works も、まだマーケティングの初心者だ。でも学びながら実践し、その過程を公開していく。一緒に学んでいこう。

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